白里海岸調査と清掃
今年度の私たち「街資源再興プロジェクト」の活動は 千葉県環境財団による「平成28年度県民の環境活動支援事業助成金」を受け 白里海岸を中心とした「九十九里浜における海浜植物の保護活動」を行なっています 現在、白里海岸は防潮堤のかさ上げ工事のため 重機車両が行き来する工事現場となっています 私たちは、工事による影響が海浜植物にどれほどあるのか 毎月調査、観察し、その記録を残す為に白里海岸に訪れています 今日は、海浜植物であるハマボウフウの組織培養を研究している 県立大網高校生物工学科組織培養部の生徒さんと先生が 海岸清掃も兼ねた海岸調査に参加してくれました
昨年まで、ハマボウフウが自生していた場所を案内し 現状との違いを肌で感じてもらいました とはいっても今回の学年の生徒さんは、海浜植物が生育していた時の海岸の状態を、実際に自分たちの目で見ていない学年です 今回、一緒に白里海岸に訪れたのは、今やっている研究は何のためにやっているのか? もう一度原点に立ち返って、考えて欲しかったこともありました 自分たちが通っている街にある財産ともいえる海岸 そして、その海岸に生息する動・植物たち 海浜植物を保護する意味 環境と防災という両方の視点 どちらも人間の手によってなされる事 変えてしまうのは、全て人間が行うこと ならば、どうすればいいのか? 人がやってしまったことは 人でしか元に戻せない 今から、そして、これから 私たちがやるべき事はなんなのか? 自分たちの心で感じて、自分たちの頭で考えてほしい そう生徒さんたちに話しました 最初、海岸に着いて少しはしゃいでいた生徒も 最後は真剣な私の話を 真剣に聞いてくれました でも、反省すべきは私のほうでした 今年度は、工事の事で県土木事務所とのやりとりや、申請書類の作成やら 他にやる事に気を取られすぎたため 今年度、一緒に活動を行うこの学年の生徒さんたちと共に 海岸に来る機会がほとんどなかったのです 毎月の調査活動が、日程調整が上手くいかなかったこともあり 結局、活動を共にしたり、じっくり話したりする機会をなくしてしまっていたのです その点を反省しました 生徒さんは毎年進級し、3年間で卒業してしまうのです 一年一年を大切にしながら これからも活動を共にしていきたいと 心から思いました